Laboratory of Aquatic Ecology, Kochi University (Yohei NAKAMURA)(高知大学・中村洋平)

横浪林海実験所

「横浪林海実験所」(高知県水産試験場横浪林海研究交流センター)は、高知県水産試験場と高知大学と京都大学によって共同運営されている海と森を対象にした野外教育施設です。学生の実習や研究などに幅広く利用されています。実験所の前には湾口約500mの半円状の湾が広がり、その海の中にはイシサンゴ類が海底全面を覆うほど発達しています。イシサンゴ類の種数は約50種とみられていますが、その中でもクシハダミドリイシ、エンタクミドリイシ、スギノキミドリイシが被度で優占しています。毎年7月頃になると、南方から黒潮によって運ばれてきたと考えられる熱帯性魚類が数多く出現し、12月頃までさながら沖縄のような海を見ることができます。これまでの調査で約170種の魚類が確認され、その8割をベラ類、チョウチョウウオ類、スズメダイ類が占めています。当施設の利用を希望する方は、以下の利用項目・利用資格をご確認のうえ、中村までご連絡ください。

【参考文献】
山岡耕作. 2007. 新たな研究教育施設「横浪林海実験所」の紹介と展望. 黒潮圏科学, 1:51-55.
平田智法・小栗聡介・平田しおり・深見裕伸・中村洋平・山岡耕作. 2011. 高知県横浪半島のサンゴ群集域にみられる魚類群集の季節的変化. 魚類学雑誌,58:49-64.
木村翼・阿部航太郎・松本卓也・中村洋平.2013.高知県横浪林海実験所前の海底環境と魚類群集.黒潮圏科学, 6:194-206.

高知大学横浪林海実験所(高知県水産試験場横浪林海研究交流センター)
利用項目・利用資格など

[利用項目]

 1.   学生実習

横浪林海実験所にて行う予定の学生実習

 2.   大学における学士・修士・博士論文研究に関する研究
 
 3.   その他  1および2の目的以外の利用については、下記担当者に問い合わせてください。

 

[利用資格]

1.   高知大学を含む国立大学法人、公立大学法人及び私立大学の学部・大学院で開講されている実習科目について、横浪林海実験所を利用して実施することを希望する機関

2.   高知大学を含む国立大学法人、公立大学法人及び私立大学に所属する教員及び学部生・大学院生で、横浪林海実験所を利用して研究活動を行いたい者

[利用料金]

1.   当面は利用料金を設定しませんが、今後の利用の動向をみて設定することがあります。

[利用上の注意]

1.   横浪林海実験所では、井戸水で生活水を賄っています。節水にご協力下さい。また、10名以上での利用につきましては、事前にご連絡下さい。

2.   利用の際は、高知県水産試験場横浪林海研究交流センター利用心得・利用要項を厳守してください。

[利用の手続]

 実験所の利用を希望する場合は、原則として利用を希望する日の5日前(該当日が休日等の場合はその前日)までに、横浪林海研究交流センター利用届(様式1)を高知県水産試験場に提出してください。研究を目的として利用する場合は、研究の内容の詳細を記載した研究利用計画書(様式は任意)を添付してください。

 利用届を提出後、横浪林海実験所を利用する前に高知県水産試験場あるいは下記担当者から鍵の貸出を受けてください。また、利用者は事前に下記担当者に連絡をお願い致します。利用後は、速やかに利用結果報告書
(様式2)を高知県水産試験場に提出してください。

 

[高知大学担当者連絡先]

高知大学教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門 中村洋平
電話:088-864-5236(直通)
E-mail: ynakamura●kochi-u.ac.jp ●を@にしてください。
住所(研究室):〒783-8502 高知県南国市物部乙200 農学部4号棟西棟2階